壮大なスケールで人生観を学べる 竜馬がゆく
著者:司馬 遼太郎
出版社:文藝春秋 (1998/9/10)
こんな人、こんなシーンにおすすめ
- 人生を楽しく前向きにし、行動力をつけたい人
- 多くの人脈を築きたい人
- 現代社会の成り立ちを知りたい人
坂本竜馬の一生を描いたヒーロー物語
坂本龍馬の幼少時は全く将来を期待されるような人物ではなく、逆に心配されるような人物でした。その後、剣道で頭角を現し、江戸で更に腕を磨き、多くの偉人などと接する事で志士となり、明治維新の立役者まで出世した内容が書かれています。
教科書で習った薩長同盟を成し遂げた人物というイメージを超えて、多くの事を成し遂げた魅力ある人物として紹介されています。
坂本龍馬の人気の真髄が理解できる
この本は日本人ならよく聞いたり、知っていたりするのではないでしょうか。
投資とはあまり関係はないのですが、お金には若干関係する話です。坂本龍馬がつくった海援隊は日本の株式会社発祥ともいわれています。また、日本でお金持ちの一位二位を争うソフトバンク孫正義社長が感銘を受けた本でもあります。孫氏はこの本を読んで、16歳で米国留学を決意したと言っています。
坂本龍馬は政治だけでなく経済にも敏感で、後の日本を見通し行動した人物です。本の中の薩長同盟もお互いの気持ちより、経済や実利優先で話をまとめており、現代の交渉などに活かせるエッセンスが盛り込まれています。お金を学ぶには、投資や運用だけでなく、稼ぐことも重要になります。その意味で参考になる部分もあります。また、多くの優秀な経営者やビジネスパーソンが好む本でもあるため、共通のコミュケーションをつくる意味でも読むに値する一冊です。長編で難しく感じる部分もありますが、小説なのではまれば楽しく読めるでしょう。
気持ちの面でも大志を抱かせてもらえる書籍となっています。私は1度読んだだけでは魅力を感じなかったのですが、2度読んだ時にこの本のすばらしさを感じました。坂本龍馬は現在の日本をつくった人物として取り上げられています。大人のヒーロー物語で、楽しく勉強できる書籍です。ただフィクションも含まれているため、あくまで小説として楽しんで読んでください。
さらに司馬遼太郎の小説は他にもおすすめがあります。日露戦争を描いた「坂の上の雲」、土方歳三を描いた「燃えよ剣」などです。トレードで疲れた時や落ち込んだ時などは気分転換に最適です。小さな事で悩む自分が恥ずかしくなり、大きな気持ちになれるでしょう。
書籍の評者
田中 和紀
ファイナンシャルアカデミー認定講師 1級ファイナンシャル技能士 CFP認定者
投資スタイルは、FXの短期投資のイメージとは大きく異なる長期投資のストロングスタイル。柔らかい口調とデモトレードなどを使って進められる授業は一見の価値あり。経験者から初心者まで幅広く支持される「ミスターFX」。
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