Case 3 子供の夢を叶えるため、
教育費をできるだけ蓄えておきたい

何かと高額と言われる日本の教育費用。
ただ、子供が将来目を輝かせて自分の夢を語る日が来たら、やはり叶えてあげたいものです。
そのために、無理をせず着実に資金の準備をしていく秘訣を解説します。

教育費準備に潜む3つの悩みとは?

「子供の希望もわからないうちに、いくら準備したら良いのだろう」 「マイホームも欲しいし、貯金を全部子供のために使うわけにもいかないし」など、 家庭を持つ人、今後家庭を持ちたい人なら、一度は教育費について考えるのではないでしょうか。

そして、いざ教育資金を貯めようとする際、多くの人はまず以下の3つの悩みにぶち当たり、 頭を抱えることが多いのです。

  1. 1の悩み

    公立と私立

    「私立は高いと耳にはするが、実際に公立と私立は小〜大学で総額いくら違うのだろう・・」

    「小・中などの進学フェーズで子供の希望が公立・私立で変わるかもしれないので、資金計画が立てにくい」

    都心部の場合、学費はピンからキリの様々な学校が存在します。また、本人希望や合否など見えない変数が多いなかで、具体的な資金目標を立てにくいと感じている人は多いのではないでしょうか?

  2. 2の悩み

    ライフにおけるイベント

    「教育費はもちろん蓄えておきたいけれど、年に一度は海外旅行もしたいし、マイホーム購入など他にも備えなければ・・」

    「ギリギリまで支出を切り詰めて子供のために貯蓄をすると、むしろ生活が荒むのではないか」

    子供の教育費はライフプランの出費のなかで優先順位が高いものの、もちろんそれ以外の大きな出費に向けても準備する必要があります。結局「いつ・何に・いくら必要か」の見通しが付けられず、漠然とした不安を抱える人が多いようです。

  3. 3の悩み

    自分たちの老後

    「子供は夢を叶えイキイキと頑張っていても、その頃に老後を迎える自分たちは豊かに過ごせるのだろうか」

    「年金問題など世間的に騒がれているが、自分たちに置き換えると具体的にいくら備えると安心か分からない…」

    夢を叶えてこの先「稼ぎ時」となる子供と違い、親である自分たちはどんどんフロー収入が減り、むしろ「蓄え時」が問われる年代になります。子供のための準備をすることと合わせて、老後を迎える自分たちの備えもするという難易度の高い並行準備をする必要があるのです。

教育費準備の現実とは?

では実際の「漠然とした不安」に関する現実とはどのようなものでしょうか? 少し関連データやリサーチを見てみましょう。

  • 教育費の平均は約1430万 最大で2450万 (幼稚園〜大学卒までの費用)
  • 年収の約1/3 教育費が締める (年収400万世帯の場合)
  • 子どもの教育費、 7割強が「負担が重い」と 感じる

【引用元】文部科学省『平成21年度文部科学白書』 日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果」(平成27年度) ソニー生命保険株式会社「子どもの教育資金に関する調査2018」

「人生の三大支出」とも言われる教育費。
大きな額だけに、教育費だけに着目して準備をすると、どこかで無理や無駄が出てしまいます。 つまり、教育費という目的に向かって、「どこを控えて」「どこで増やして」という 生活にまつわるすべてのお金のトータルプランを描く必要があるのです。

知らないと損をする!?お金にまつわる知識・ナレッジ例

では身近な生活や資産運用などの様々な場面から、具体的なお金の知識・ナレッジの一例をご紹介します。

身近な買い物で損をしないためには? 生活系の
知識
2017年にノーベル経済学賞を受賞した学問に「行動ファイナンス」という分野があります。学問と言っても、人間の心理を扱っているため、身近な買い物などの消費行動にも大きな影響を与えているのです。その一つの例が「アンカリング効果」というものです。

Case

例えば近所のスーパーやコンビニで100円の飲み物を見かけたとします。ひとつは「定価100円」とシールが貼られ、もうひとつは「定価150円→特価100円」というシールが貼られています。後者の場合、なんとなくお得感を感じて購入する人も多いのではないでしょうか?しかし、現実的に財布から出ていった価格は100円と同等です。もしかすると、「定価100円」だとメリットを感じられず購入に至らず、100円が財布に残った可能性もあります。

このように人間はある基準点を示されると、消費行動が変わることが多いのです。 これは身近な買い物に始まり、税金控除、マイホームなどの高額な買い物に至るまで影響を及ぼします。 ある程度このような知識を身につけると、自覚的な行動が取れるようになるのではないでしょうか。

効果的に金利メリットを受けるには? 資産
運用系の
知識
金融商品などで資産運用をする際に知っておきたいのが「単利」と「複利」という2つの増やし方があることです。例えば、元本100万円に対して年利10%のケース。
◆単利の場合
単純に毎年10%掛かるため、1年後=110万、2年目も110万+10万=120万となり、
10年後には200万になります。
◆複利の場合
1年後は単利と同じく110万、2年目は10%が元本ではなく1年目の110万に掛かるため
110万→10%=121万となります。すると10年後は259万となります。
→10年で単利と比べると複利の方が60万増えることになります。

このような知識がないと、例えば証券会社に勧められた単利の商品をそのまま購入してしまいますが、 複利の存在を知っていればより資産運用に有利な商品選択ができることになります。

このように、教育費の目標達成に向けての具体的なアクションプランは、 身近な生活費の支出削減からダイナミックな資産運用まで多種多様です。 まずは現時点の自分の知識量を自覚し、目標とする教育費にいたる道筋において、 「どの分野の知識を重点的に強化するか」という把握をすることが重要になります。

生活トータルでのお金の知識を得るには?

ここまで解説してきたように、「教育費の準備」という目標に向けては、多岐に渡るお金の知識が必要となります。 単なる「給与収入」だけで教育費準備をするのではなく、 幅広いお金の知識を武器にトータルで準備を進めた方が、結果的に子供の夢を叶える近道と言えます。

こんな知識が不可欠です

  • 無駄な支出を減らすだけで、毎月3〜5万円の家計改善をする方法
  • パートナーなど家族とともに話し合うための、ライププランや資金計画を作る方法
  • 保険、税金などこれまで放置気味にしていたお金を見直す方法
  • 積極的に投資などの資産運用をする際にベースとなる基礎知識

これらの専門知識を体系的・効率的に学べるのが

ファイナンシャルアカデミーの
「お金の教養スクール」です。

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