初心者でも分かる!
投資信託の基本・魅力を徹底解説
投資信託入門編

目次

いま人気の投資信託

2001年に日本政府は「貯蓄から投資へ」というスローガンを掲げました。
貯蓄をすれば資産を増やすことができた時代が終わり、資産形成は自分で何とかしなくてはならない時代になったのです。しかし、スローガンが掲げられてから20年近く経った今もまだ、資産運用に不慣れな人は数多くいるでしょう。

2000年と2016年の日銀の資金循環統計によると、個人金融資産のなかで、最も大きな比率を占める「現金・預金」は、たったの1.6%しか減っていません。しかし「投資信託」は、2.4%から5.0%へと倍増しています。

2014年1月より税優遇制度である少額投資非課税制度(NISA)に加え、2018年1月より投資信託の積み立てに特化した「つみたてNISA」が始まり、政府も個人資産を投資に振り向けるべく様々な制度を策定しています。そんな状況で、投資初心者を中心に投資信託が人気を集めているのです。

資産運用の重要性が囁かれる中で本格的に投資を始めていきたいと考えている方は多いのではないでしょうか。しかし「聞いたことはあるけれど、具体的な仕組みややり方が分からない」という人も多いようです。

ここでは5つのポイントに絞って、今更聞けない投資信託の基本や魅力について初心者にも分かりやすく解説します。

投資信託の基本の仕組み

投資信託は、個人投資家の資金をまとめて、
プロの運用者が投資対象を選び、売買タイミングを判断する仕組みです。

具体的には、個人投資家から集めた資金を一つの大きな資金にまとめて、
プロの運用者が株式や債券などの有価証券に投資して運用します。
運用で上がった利益(値上がり益分配金)は、投資家の持ち分に応じて還元されます。

投資信託は「投資信託運用会社」で作られ、主に証券会社、銀行、郵便局などの「販売会社」を通じて販売され、
多くの投資家から資金を集めます。投資家から集めたお金はひとつにまとめられ、
資産管理を専門とする、「信託銀行」に保管してもらいます。

運用会社は、集めたお金をどこにどうやって投資するのか考え、その投資の実行を、
お金を管理している信託銀行に指示をします。
このことを運用指図といい、運用会社がその権限を持っています。
そして、信託銀行は運用会社の指図を受けて、株や債券の売買を行います。

投資信託は、販売・運用・資産の保管などの業務を行う、それぞれ専門の機関が役割を果たすことで成り立つ金融商品です。

ミニ知識投資信託は高齢者の保有率が高い?

投資信託協会の「投資信託に関するアンケート調査(2016年12月)」によると、投資信託の保有率は20代が4.9%と最も少なく、徐々に年代が上がるにつれて比率が上がり、60代が28%と最も高い保有率でした。

もちろん年齢別の保有金融資産額と関連がありますが、投資信託を販売する金融機関が資産を多く持つ高齢層に積極的にアプローチしているとも言えます。

なぜ投資信託は人気なのか
【やり方編】

投資信託という投資の魅力に触れる前に、
投資信託が「初心者でも始めやすい」と言われるメリットを3つのポイントで解説します。

  1. 少ない自己資金から
    始められる

    株式や債券に投資するときは、ある程度まとまった資金が必要になりますが、投資信託なら1万円程度の少ない金額から手軽に投資することができます。
    また、毎月決まった一定金額を購入する積立投資を利用すれば、100円から購入できる投資信託もあります。
    投資初心者で、いきなり多くの自己資金を投入するのは不安な人も手が出しやすいのが投資信託です。

  2. 毎月の積立で
    楽に投資ができる

    投資信託には、毎月一定額の投資信託を購入しながら、積み立てていく方法があります。
    積立投資では、最初に購入するファンドと毎月の購入金額を決め、その後は、自動で毎月積立がされます。つまり、株式投資やFXなどと比べると、商品の購入のタイミングや日々の価格変動などを気にすることがないため、時間やストレスを最小限に抑えて資産運用ができます。 「会社員の業務が忙しい」などの事情を抱えている人でも時間を効率的に使うことができるのが投資信託です。

  3. 国の
    バックアップがある

    投資信託は国から強く推進されている商品です。
    2014年からNISA(少額投資非課税制度)、2017年からiDeCo(個人型確定拠出型年金)、2018年からつみたてNISAなどの制度がはじまりました。これらの制度は投資信託との相性がよく、とりわけつみたてNISAは投資信託向けの制度と言えます。
    投資初心者で投資に対しての恐怖心がある人でもこれらの国のバックアップを受けている投資信託なら比較的安心して始められるのではないでしょうか。

なぜ投資信託は人気なのか
【メリット編】

ここでは投資信託ならではの魅力について、3つのポイントで解説します。

  1. Pointプロに運用が委託できる

    投資信託は、ファンドマネジャーと呼ばれる投資家から集めた資金の運用・管理を行う人がいて、大勢の人から集めた資金を、責任を持って運用してくれます。

    個別の株式投資の場合は、自分で銘柄を選び、売買タイミングを図って売り買いしなければなりません。忙しく、なかなか市況をみることができない人、投資初心者で投資には不慣れな人には心強い商品だといえるでしょう。

  2. Point幅広い分散投資ができる

    1つのカゴにすべて入れた場合
    1つのカゴにすべて入れた場合のイメージ図
    複数のカゴに分けた場合
    複数のカゴに分けた場合のイメージ図

    投資信託は大勢の人から資金を集めるため、仮に1人につき100万円ずつ出資した場合でも、1万人集めれば100億円の資金になります。当然、数十銘柄に投資することもできますし、株式や債券など複数の資産クラスに分散したり、あるいは世界中の株式市場に資金を分散して投資したりできるようになります。

    そして、このように幅広く資金を分散すれば、価格変動リスクを多少なりとも軽減できます。投資の世界には、「卵はひとつのカゴに盛るな」という格言があります。卵をひとつのカゴに入れておくと落としたときにすべて割れてしまうことに例えて、分散投資の必要性を示しているのです。

    ひとつの銘柄に投資した場合、値上がりすれば利益が大きい反面、値下がりすると損失も大きくなります。その点、投資信託はさまざまな銘柄・資産・国や地域に分散投資するためリスクを軽減することができます。

  3. Point長期的な資産形成ができる

    • 資産の分散

      リスク・リターンの
      異なる複数の資産を
      組み合わせる
      株式、債券など
    • 地域・通過の分散

      複数の
      地域や通過を
      組み合わせる
      ドル、ユーロ、ポンド、円など
    • 銘柄の分散

      値動きの
      異なる銘柄を
      組み合わせる
      A社株式、B社株式
    • 時間の分散

      投資の
      タイミングを
      分散する
      投資のタイミングの図

    投資信託のメリットとして、さまざまな種類の商品に投資ができる点があげられます。

    投資信託の投資対象はさまざまで、国内外の株式・債券のほかに、これらとは値動きの異なる不動産(REIT)やコモディティ(エネルギーや農作物など)などバラエティに富んでいます。投資初心者が個人売買では手が出しにくい商品にも、投資信託なら投資が可能となります。

投資信託のリスク・失敗とは

投資信託の基本の仕組みを知らずに、「なんとなく」購入してしまった場合の
典型的な3つの「失敗リスク例」を解説します。

投資信託はプロに運用を任せられるため、投資初心者が手を出しやすい投資です。
また、「小額からスタートできる」や「限られた時間を有効活用できる」という点でも、投資初心者は安心して投資がスタートできるといえます。

しかし、投資である以上、貯蓄と異なり元本は保証されていません。
また、投資の知識がなくプロに任せてばかりでは損失を出すリスクがある点には留意しておくべきです。

投資信託の魅力を理解し「始めてみよう」と思った人は、投資信託で「賢く利益を上げる」ために、
さらに知識をつけることをおすすめします。

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